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小学校外国語活動の評価規準と行動評価


2009年04月04日更新

いよいよ学習指導要領の前倒し措置として、全国各地の小学校でこれまで以上に盛んに外国語活動が実施されることになります。小学校外国語活動は教科ではありませんが、学習指導要領に基く教育ですから、教育の評価は不可欠の命題です。

全国に配布される英語ノートの指導資料にも、その8ページに評価規準例が掲載されています。このことを見ても、例え教科ではなくとも、きちんと評価してほしいという思いがあることが伝わってきます。学校教育の説明責任という観点からも必要なことと考えられますし、なによりも子どもを教育するという教員の立場からも、外国語活動を通して子どもの何をどのように育もうとしているのか、そしてその成果はどうなのか、子どもがどのように変容したのか等を評価する必要があります。

小学校外国語活動の目標に沿った評価規準の設定

小学校外国語活動の目標は「コミュニケーション能力の素地を養う」ことですが、その3つの柱は、

  1. 1. 外国語を通じて、言語や文化について体験的に理解を深める
  2. 2. 外国語を通じて、積極的にコミュニケーションを図ろうとする態度の育成を図る
  3. 3. 外国語を通じて、外国語の音声や基本的な表現に慣れ親しませる

(英語ノート指導資料1および2 各8ページより)

となっています。指導資料では、それぞれの柱に、7~9例の評価規準例が掲載されています。ここで留意したいのは、どの評価規準例も「~できる」という表現はしていないことです。目標の3つの柱として提示されている表現を見れば、目標として「何かができるようになる」ことは求めていないからです。また、柱2に関しては、「~しようとしている」という文末で終わる評価規準例が示されています。これも柱2の特徴を考えれば当然のことです。

実際の活動の計画にあたっては、(英語ノートを活用する場合でも、その他のカリキュラムを活用する場合であっても)自分の学級の状況にふさわしいねらいを設定し、ねらいの達成状況を評価できる評価規準を明文化します。例えば、「買物活動」が主たる活動であっても、柱1、2、3のどれをその活動のねらいするかを決定し計画する必要があります。決定したねらいに従って、例えば、「英語での買物の際にコミュニケーションを円滑にする習慣を理解している」、「自ら店に行って自分の買いたいものを伝えようとしている」、「自分なりに英語などを使って自分の買いたいものを買っている」等の異なった評価規準を設定することになります。

活動の計画と行動評価

活動中に児童に示してもらいたいと考えた姿や行動が、誰が読んでも明解に分かる表現で評価規準として設定できたら、これに合わせて活動内容を決めます。英語ノート等を活用する場合でも、教員の責任において、ねらいと評価規準に合致した活動内容に調整することが大切です。通常は、活動の最後にくる主たる活動で、ねらいに沿い、評価規準によって評価できる活動を組みます。

主たる活動が決まったら、そこへと繋がる英語の提示や幾つかの活動を考えます。これらの活動で、子どもがねらいに示す姿を十分に発揮できるように、子どもの状況に合致した活動であることが必要です。

最後の主たる活動では、教員は評価規準に従って、児童の行動を評価します。この評価を積み重ねることにより、子どもの状況に合致しながら、目指す子どもの姿に着実に近づいていく外国語活動が軌道にのるのようになります。

ねらいと指導と評価のPDCAサイクルを確立しやすい活動計画の順番

  1. 順番1:ねらいの設定
  2. 順番2:ねらいの到達を評価できる「評価規準」の設定
  3. 順番3:主たる活動の計画  ← (ここで行動評価できる内容にする)
  4. 順番4:主たる活動に繋がる活動の計画(通常複数)
  5. 順番5:ウォームアップ、英語表現の提示方法、振り返りの計画

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